2019/02/04
103 焼香の意味
焼香とは、葬儀や仏事において、本尊(仏さま)や死者の供養のために香を焚くことです。小刻みにされたお香(抹香)をつまんで、香炉の中の炭(火種)の上に落とすことで、煙と香りが立ちあがります。
仏教では仏を礼拝し、故人の供養を念じる時に、焼香を捧げます。
この記事では、焼香について詳しくご説明いたします。
【焼香は、仏や死者の供養のため】
仏教では、本尊への礼拝や祖先や死者の供養を祈る時に焼香を行います。
焼香は昔から行われましたが、香を焚いて煙を出すのには主に2つの理由があります。
1.お香の芳しい香りを放つことでその場を清浄な空間にする
2.お香の香りで、故人の死臭を抑え込む
最近ではドライアイスによってすぐに遺体の処置が施されるために、2の目的はなくなりましたが、それでも仏教の作法として、あらゆる場面で焼香が行われます。
【焼香に使われるお香とは】
焼香とは、お香を火にくべて煙と香りを出すことです。
焼香で用いられる木屑は香木と呼ばれるもので、火に熱すると独特の匂いを放ちます。
有名な香木に沈香(じんこう)や白檀(びゃくだん)などがあり、その他、さまざまな香料や香木を混ぜたお香もあります。
【焼香も線香も、作法は違えど意味は同じ】
棒状のお香を「線香」。焼香で用いられるお香を「抹香(まっこう)」と呼びます。
それぞれどういう意味があるのですかとよく問われますが、香を焚いて、煙と香りを出して供養するという意味では、線香も焼香も同じものです。
ただし、葬儀のような大勢の人が参列する場面では、ひとりひとりがお線香を立てていると手間と時間がかかってしまうため、焼香を行っているのです。
【焼香の作法】
葬儀で焼香するときは、以下の通りに行います。
1)数珠を左手に持って待機しておく
2)順番になるとスタッフの案内に従って焼香台まで進み出る
3)喪主や遺族に一礼して、焼香台の一歩手前に立つ
4)本尊、故人に向かって一礼(あるいは合掌)する
5)宗派の作法に従って焼香する。
※抹香は、親指、人差し指、薬指の3本でつまみ、炭の上にパラパラと落として香を焚きます。
※回数は宗派によって異なり、喪家の宗派に合わせます
〇天台宗 1~3回 回数に特にこだわらない
〇真言宗 3回
〇臨済宗 1回
〇曹洞宗 2回
〇浄土宗 1~3回 回数に特にこだわらない
〇真宗大谷派 2回 額に押しいただかない
〇浄土真宗本願寺派 1回 額に押しいただかない
〇日蓮宗 3回
6)本尊や故人に対して合掌して冥福を祈ります
7)一歩下がって、本尊、故人に向かって一礼します
8)スタッフの案内に従って退場するか、自席に戻ります
参列者が多い時などは、スタッフから「一回焼香」を促されることもあるでしょう。
【座礼焼香や回し焼香】
一般的に焼香と言えば立った姿勢で行われますが、和室での葬儀や法要の時には、座ったまま焼香を行います。
座ったままの焼香は「座礼焼香」と「回し焼香」があります。
座礼焼香では、僧侶の背後に置かれた小机まで進み出て、正座をして焼香をします。
回し焼香の場合は、参列者は立たちあがることなく、香炉を順送りにしながらその場で焼香します。
まずはご尊前に一礼して、宗派の作法の回数で焼香をし、また一礼し、そして次の人に香炉を回します。
【左手には数珠の着用を忘れない】
焼香は、お香を焚き、合掌するという2つの行為の組み合わせで出来上がっています。
合掌は数珠を手にかけて行うので、常に左手に持っておきましょう。
数珠は祈りのための法具です。
数珠を通して故人に語りかけることができるとも言われていますし、左手に持っておくことで、不浄とされる左手を清らかなものにしてれると考えられています。
葬儀や法事の時には必ず忘れないようにしましょう。
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