2018/10/10
97 墓じまいとは
先祖代々が祀られているお墓を解体して処分することを「墓じまい」と呼びます。
いま、大変多くの人たちが、様々な理由でこの墓じまいをしています。
墓じまいがどうして多いのか、どのように行うべきなのか、費用がどれくらいかかるものなのか。
おそらく人生の中で一度あるかないかの墓じまいについて、詳しくご説明いたします。
【墓じまいが増える理由】
墓じまいが増えている理由には、社会的な変化、ライフスタイルの多様化があります。
ひと昔前は、ひとつの村落共同体の中で生まれて亡くなっていくというのは当たり前のことでした。これを何世代に渡って繰り返していくわけですが、この親子から連なる先祖関係を日本人は大切にしていました。
だからこそ人々は、世代を超えてもそこにい続けるられる石をお墓に用いたのです。
しかし、現代は生まれた場所と亡くなる場所が違うことなど当たり前です。
親子が別々の場所に住んでいることもよくあることですし、このようなライフスタイルが一般化した社会では、墓石の維持は困難にならざるを得ないのです。
また、単身者の増加や景気低迷から、墓石に代わる新たなお墓も登場し、ライフスタイルの多様化が供養の多様化をも招いています。
墓じまいは主に、次のような人たちがします。
●お墓から遠い距離の場所で生活していてなかなかお墓参りができない人
●子や孫がいないため、代々に渡るお墓の維持が困難な人
【墓じまいの方法】
墓じまいは、ただ墓石を解体撤去すればいいというものではありません。
主に次の4つのことをしなければなりません。
●改葬先を決める
●役所から改葬許可をもらう
●石材店に墓じまいを依頼する
●寺院への相談(性根抜き、離檀)
【改葬先を決める】
墓じまいをすると、お墓の中の遺骨をどこかに移さなければなりません。これを「改葬」と呼びます。
墓じまいを進める前に、まずは改葬先を決めておきましょう。
考えられるのは次の方法です。
●新たに墓石を建立
●樹木葬
●寺院の永代供養
【役所から改葬許可をもらう】
改葬をするためには、改葬元の役所から改葬許可をもらわなければなりません。
次のような手順で改葬許可を申請します。
●改葬元の墓地の管理人に納骨を証明する書類をもらう
●改葬先の墓地の管理人に受入を証明する書類をもらう
●上の2つを添えて、改葬許可申請書を役所に出す
●受理されると「改葬許可書」がもらえる
●改葬先の墓地に納骨するときに「改葬許可書」も一緒に提出する
【石材店に工事を依頼する】
お墓の撤去工事は石材店に依頼します。
墓じまいの価格は、墓地面積や状況、さらには解体撤去する石材のボリュームなどによって異なります。
事前に複数の業者に見積もりをしてもらいましょう。
ただし、墓地によっては業者が指定されていることもあるので、事前に墓地の管理事務所などに問い合わせましょう。
【寺院への相談】
墓じまいの工事に入る前に必ず寺院に相談しましょう。
なぜなら、性根抜き(「魂抜き」や「抜魂」とも呼びます)のされていない墓石は解体できないからです。
事前に寺院に墓前まで来てもらい、性根抜きの法要を済ませておきましょう。
また、寺院の境内にあるお墓を撤去する場合は、離檀(りだん:檀家をやめること)をしなければならないこともあるので、あわせて相談しましょう。
【墓じまいしたあとの墓地は管理者に返還する】
墓じまいしたあとの墓地は管理者に返還します。
これをよく勘違いしている人が多いのですが、利用者は、あくまでも墓地の永代使用権を有しているのであり、墓地そのものを所有しているわけではありません。
墓地の所有者はあくまで墓地の管理者です。
公営霊園の場合は自治体の首長ですし、寺院の場合は住職です。
ですから、墓じまいをして不要になったからといって、墓地を誰かに転売したり、あるいは知人に譲るなどの行為は一切できないので気をつけましょう。
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